【ネタバレあり】新聞記者/批判を一切許さない社会って恐ろしいよね【あらすじ&感想】

【監督】:藤井道人
【脚本】:詩森ろば/高石明彦/藤井道人
【原作】:望月衣塑子
【公開】:2019年6月28日
【時間】:113分
【出演】:シム・ウンギョン/松坂桃李/本田翼/岡山天音/郭智博/<長田成哉/宮野陽名/<高橋努/西田尚美/高橋和也/北村有起哉/田中哲司

【あらすじ】
政府の闇を暴露したい


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80点



僕は政治には弱いんですよ(;´・ω・)

という言い訳から始まりますがまぁ政治系の映画は見ない事はないですよ。今年見た『バイス』も面白かった・・・まぁそれ以外の作品は今の所思い浮かばないけど(。-`ω-)

しかし日本の映画もそこまで見ない上に政治映画ときたら難しすぎてついていけないと思ってたんだけど見たらわりかしエンタメ映画でした

今作は公文書改竄やら官僚の自殺やら首相に近いジャーナリストのレイプもみ消し疑惑などなど実際に起こった日本の政治問題を基に組み合わせたような映画になっている。それだけでも十分興味を引かれるし恐怖を覚える。前半でさらっとした感じで終わっちゃったけどジャーナリストのレイプ揉み消し事件って本当に酷い話だよね

そして今作には悪役が存在しない。一応政府側の人間として内閣情報調査室の多田(田中哲司)が出てくるが彼も結局は言われて尻ぬぐいをしているだけで直接的な悪役ではない。このわかりやすい悪役がいないからこそリアリティーがあるし、組織の実態の見えない悪感がよく表れている

というかこの手の映画に出てくる悪役って皆「悪役」だなんて思わないんだよね。皆「正義」とか「国」の為にやっている。その為なら真実すら偽装する事も「正しい」と思ってる。だからこそ恐ろしいしタチが悪い

この映画の中で「民主主義なんて形だけでいいんだよ」というセリフが出てくるが正に今の日本だ。政治問題を提起しても数か月も経てば皆忘れる。解決する事もなくキレイさっぱり忘れていく。よくよく考えればおかしな話だが誰もよくよく考えないで忘れちゃうもんね(;´・ω・)


YouTubeより引用






ちょっと話が逸れましたが役者の演技も良かった。主演の松坂桃李は目の演技が良かった。神崎(高橋和也)の自殺に対しての困惑や上司からの恐怖など人間の弱さを演技でしっかり表現できていた。新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)もカタコトでしたが韓国人の母親を持つアメリカ帰りの設定という事だったので受け入れられる。北村有起哉演じる吉岡の上司・陣野や吉岡の同僚・倉持(岡山天音)なども良かったが一番は

本田翼がエロ可愛かった

今まで真面目に語ってきた事が台無しになりそうですが産後疲れた感じが妙にエロくってねぇ(;´Д`)そりゃ松坂桃李みたいに頑張っちゃうし最後の選択も納得してしまいますよ

面白い作品だったが二つほど乗れない点が。一つは神崎の自殺の動機が弱い。まぁ現実でもあんなもんで自殺しちゃうかもしれないし、本当は自殺にみせかけて殺ってんのかもしれませんがもう少しどの程度脅されたのか明白にしてほしかったかな

後、生物兵器の為の研究施設ってのがどうにもリアリティがないように思えてしまって(。-`ω-)いやあるのかもしれないけど急に映画的な展開に見えてしまってどうにも違和感を感じてしまいました

楽しい映画ではないけどスリリングなサスペンス映画で面白かったよ。政治って自分とはかけ離れているし難しいと思っていたけど目の前の問題なんだから誰でも向き合わなきゃね。


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