【ネタバレあり】アメリカン・アニマルズ/普通の大学生が特別な人間になるために行き着いた考えは強盗だった【あらすじ&感想】
【原題】:American Animals
【監督】:バート・レイトン
【公開】:2019年5月17日(日本)
【時間】:116分
【出演】:エヴァン・ピーターズ/バリー・コーガン/ブレイク・ジェンナー/ジャリッド・アブラハムソン/ウド・キア/アン・ダウド/ララ・グライス/ドリュー・スターキー/ゲイリー・バサラバ/ジェーン・マクニール
【あらすじ】
図書館に1200万ドル(およそ12億円)の本がおばちゃん司書一人しかいない2階に置いてある事がわかったので強奪したい
この作品は見るまでもっと単純なものかと思っていた
バカな大学生が強奪をする。それを面白おかしくコメディに時にスタイリッシュにそしてオシャレに描いたものだと思っていた
冒頭、スペンサー(バリー・コーガン)は大学の面接で聞かれる。「君自身の事を話してくれ」スペンサーは家族構成などを話そうとするが「そうじゃなくて君自身はどういう人間なのか?」と聞かれ困惑してしまう。自分を模索している思春期にこんな事を聞かれて答えれる人はいるのかな?僕だって答えれないし今でも答えれないかもしれん(;´・ω・)
まだ「何者」でもないスペンサーは言う「何かが起こるのを待っている。その何かはわからないがそれが起これば自分は変われる気がする」と。これは若い頃なら誰でも考えてしまうんじゃないでしょうか?大人になってみればそんな待っているだけじゃ何も起こらない事が嫌でも実感してしまうが学生の身分じゃわからないよね。っていうか僕は今でも待っている(ダメな大人の例)
そんな「普通」なスペンサーはある時、図書館の2階に1200万ドル(12億円相当)のオーデュボンの画集「アメリカの鳥類」が保管されている事を知る。画集はおばちゃん司書一人で管理していてカメラも置かれていない。この事を悪友ウォーレン(エヴァン・ピーターズ)に話すと盗みの計画を思いつき最初はただの冗談だった。『オーシャンズ11』や『レザボア・ドッグス』などの犯罪映画を見ながら作戦を考え、見取り図や模型などを作りながら計画が進められていく。ここで『オーシャンズ11』さながらエルビスプレスリーの「 A Little Less Conversation」が流れ1カットでスタイリッシュにおばちゃんを「不能」にさせ、本を盗み出していく妄想シーンが描かれる。ちょっと違うけど僕もYouTubeで動画を作る時、頭の中で描いてる時はカッコよくテンポよく出来ているんだけど実際に作ってみるとまぁしょぼい( ;∀;)なんてことがよくあるんだけどモノ作りをする人は誰にでも共感できる部分だと思う
そして案の定、計画を実行すると司書が一人だけじゃなかったり、スタンガンで気絶させれなかったり、本が重すぎたり、脱出経路をちゃんと確認できてなかったりと杜撰すぎる。映画のようにはうまくいかないんだよね
プロではない子供たちの計画なのでこんな事になるのは当たり前かと思うけど実際にプロではない素人だったらこんな事になるのではないかな?実際1度目の実行日に司書が沢山いたので計画を中止にして外に出て安堵するシーンなんて見ているこっちまでホッとしたし、素人ならではの残念ぶりが緊張感があった
それから一応計画は遂行したものの彼らは自責の念に駆られる。イケメン実業家チャズ(ブレイク・ジェンナー)は筋トレに励み事件を忘れようとし、ウォーレンは万引きをして捕まえられたがる。これで彼らが「普通」のイイ子達なのがわかる。冷静に考えれば図書館から本を盗む為におばちゃんにスタンガンを当てて気絶させようとしただけなんだけどそれをずっと考えてしまう彼らはいい意味でも悪い意味でも「普通」なんだ
結局彼らは簡単なミスで捕まられてしまい刑務所に入る事になるんだけど今作の特徴として実際に犯罪を起こした張本人のインタビューが挟み込まれる。彼らは当時の事を語るけどそれが本当かどうかはわからない。ウォーレンが本を売る為バイヤーに会いにオランダに行くんだけどそれが実際に行ったのか?バイヤーに会ったのか?映画では描かれるけどそれが本当かどうかわからない構成なのが面白い。『VICE』でも本当にあった話をユーモアを交えて語る作風だったけど最近の実録映画はただストーリーを語るだけじゃなく現実と虚構を交えて作るネクストレベルに突入していると思う
特別な人間になりたい。と思うのは誰にでもある。しかしそのためには努力が必要だけど彼らは犯罪というズルをしてしまった。これによって彼らは映画化され特別な経験をしたってのがなんとも言えない余韻を残すね(。-`ω-)これを見て犯罪をしてみたいと思う人間はいないと思うので犯罪抑止映画として相当イイ映画ですぞ
【監督】:バート・レイトン
【公開】:2019年5月17日(日本)
【時間】:116分
【出演】:エヴァン・ピーターズ/バリー・コーガン/ブレイク・ジェンナー/ジャリッド・アブラハムソン/ウド・キア/アン・ダウド/ララ・グライス/ドリュー・スターキー/ゲイリー・バサラバ/ジェーン・マクニール
【あらすじ】
図書館に1200万ドル(およそ12億円)の本がおばちゃん司書一人しかいない2階に置いてある事がわかったので強奪したい
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79点
この作品は見るまでもっと単純なものかと思っていた
バカな大学生が強奪をする。それを面白おかしくコメディに時にスタイリッシュにそしてオシャレに描いたものだと思っていた
冒頭、スペンサー(バリー・コーガン)は大学の面接で聞かれる。「君自身の事を話してくれ」スペンサーは家族構成などを話そうとするが「そうじゃなくて君自身はどういう人間なのか?」と聞かれ困惑してしまう。自分を模索している思春期にこんな事を聞かれて答えれる人はいるのかな?僕だって答えれないし今でも答えれないかもしれん(;´・ω・)
まだ「何者」でもないスペンサーは言う「何かが起こるのを待っている。その何かはわからないがそれが起これば自分は変われる気がする」と。これは若い頃なら誰でも考えてしまうんじゃないでしょうか?大人になってみればそんな待っているだけじゃ何も起こらない事が嫌でも実感してしまうが学生の身分じゃわからないよね。っていうか僕は今でも待っている(ダメな大人の例)
そんな「普通」なスペンサーはある時、図書館の2階に1200万ドル(12億円相当)のオーデュボンの画集「アメリカの鳥類」が保管されている事を知る。画集はおばちゃん司書一人で管理していてカメラも置かれていない。この事を悪友ウォーレン(エヴァン・ピーターズ)に話すと盗みの計画を思いつき最初はただの冗談だった。『オーシャンズ11』や『レザボア・ドッグス』などの犯罪映画を見ながら作戦を考え、見取り図や模型などを作りながら計画が進められていく。ここで『オーシャンズ11』さながらエルビスプレスリーの「 A Little Less Conversation」が流れ1カットでスタイリッシュにおばちゃんを「不能」にさせ、本を盗み出していく妄想シーンが描かれる。ちょっと違うけど僕もYouTubeで動画を作る時、頭の中で描いてる時はカッコよくテンポよく出来ているんだけど実際に作ってみるとまぁしょぼい( ;∀;)なんてことがよくあるんだけどモノ作りをする人は誰にでも共感できる部分だと思う
YouTubeより引用 |
そして案の定、計画を実行すると司書が一人だけじゃなかったり、スタンガンで気絶させれなかったり、本が重すぎたり、脱出経路をちゃんと確認できてなかったりと杜撰すぎる。映画のようにはうまくいかないんだよね
プロではない子供たちの計画なのでこんな事になるのは当たり前かと思うけど実際にプロではない素人だったらこんな事になるのではないかな?実際1度目の実行日に司書が沢山いたので計画を中止にして外に出て安堵するシーンなんて見ているこっちまでホッとしたし、素人ならではの残念ぶりが緊張感があった
それから一応計画は遂行したものの彼らは自責の念に駆られる。イケメン実業家チャズ(ブレイク・ジェンナー)は筋トレに励み事件を忘れようとし、ウォーレンは万引きをして捕まえられたがる。これで彼らが「普通」のイイ子達なのがわかる。冷静に考えれば図書館から本を盗む為におばちゃんにスタンガンを当てて気絶させようとしただけなんだけどそれをずっと考えてしまう彼らはいい意味でも悪い意味でも「普通」なんだ
YouTubeより引用 |
結局彼らは簡単なミスで捕まられてしまい刑務所に入る事になるんだけど今作の特徴として実際に犯罪を起こした張本人のインタビューが挟み込まれる。彼らは当時の事を語るけどそれが本当かどうかはわからない。ウォーレンが本を売る為バイヤーに会いにオランダに行くんだけどそれが実際に行ったのか?バイヤーに会ったのか?映画では描かれるけどそれが本当かどうかわからない構成なのが面白い。『VICE』でも本当にあった話をユーモアを交えて語る作風だったけど最近の実録映画はただストーリーを語るだけじゃなく現実と虚構を交えて作るネクストレベルに突入していると思う
特別な人間になりたい。と思うのは誰にでもある。しかしそのためには努力が必要だけど彼らは犯罪というズルをしてしまった。これによって彼らは映画化され特別な経験をしたってのがなんとも言えない余韻を残すね(。-`ω-)これを見て犯罪をしてみたいと思う人間はいないと思うので犯罪抑止映画として相当イイ映画ですぞ
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