続・激突!カージャック/スピルバーグ的ボニー&クライド


【原題】:The Sugarland Express
【監督】:スティーヴン・スピルバーグ
【脚本】:ハル・バーウッド/マシュー・ロビンス
【時間】:110分
【公開】:1974年6月8日
【出演】:ゴールディ・ホーン(引田有美)/ベン・ジョンソン(有本欽隆)/マイケル・サックス(清水明彦)/ウィリアム・アザートン(後藤敦)/グレゴリー・ウォルコット(水野龍司)/スティーヴ・カナリー(坂口候一)/ルイーズ・ラザム(MAI)


【あらすじ】
子供を取り戻す為にパトカーをジャックしたよ



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90点





スティーヴン・スピルバーグ監督の初の劇場用作品。「続・激突」とタイトルがついてますが「激突」の続編じゃありません。「続・夕陽のガンマン」といいややこしいタイトルっていい加減変えるべきですぞ。原題の「シュガーランドエクスプレス」でも全然いいのに

ストーリーは頭の悪そうな女が子供の親権を取られた為に収監中の旦那を脱走させパトカーをジャックして子供の元へ向かう逃走劇。この頭の悪そうな妻ルー・ジーンを演じるのがゴールディ・ホーン。ケイト・ハドソンの母親らしくめっちゃカワイイ。田舎で早めに結婚しちゃうヤンキーって感じで(そのまんま)旦那のクロヴィス(ウィリアム・アザートン)に面会に来て一発ヤろうとするとそこで脱走を持ちかけられる。そりゃあ性欲利用されたらどうしようもないよね(;´・ω・)後4か月で出所できるのになし崩し的に脱走してしまう

前半は若気の至りといった感じで後先を考えず犯罪を重ねていく夫婦。ここまでは普通にコメディかと思った。車を盗まれて置いてけぼりを食らう老夫婦や追いかけるが何もできずただただ後ろについていくパトカー達など滑稽で楽しかったです!ストックホルム症候群的に同情しちゃうスライド巡査(マイケル・サックス)も「これ俺のお袋('ω')ノ」とか写真見せあう仲になっちゃったり愉快でね。。。

©1974 Universal Studios.












しかし後半、話はシリアスに向かっていく。スライド巡査もクロヴィスもこの計画がうまくいかない事にうすうす気づいている。気づいてないのはルー・ジーンだけ。事情を知った街の人達から応援され「私子供を取り戻したら落ち着くわ!」と誓う姿は痛々しい。そしてアメリカンニューシネマ的な終焉を迎える。前半の楽しさが嘘のように悲しく切ない終わりはなんとも言えない余韻が残った


©1974 Universal Studios.




なんていうかこの映画はすごいエンターテイメントなんだと思います。一本道のシンプルな話に色んな感情が見え隠れする演出でこれを26歳で撮ってしまうスピルバーグはそりゃあ天才じゃんか(-_-;)そして「ジョーズ」「未知との遭遇」と続いていくんだよなぁ。。。(´Д`)アーキコエナイ

スピルバーグ作品の中じゃ影の薄い作品ですが見ればしっかりと面白い部類に入ると思います。いやホントにタイトル変えるべきだよ!


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