【ネタバレあり】俺たちに明日はない(1967)/銀行強盗を繰り返す最低なカップルなのになんだか可哀想【あらすじ&感想】

【原題】:Bonnie and Clyde
【監督】:アーサー・ペン
【脚本】:デヴィッド・ニューマン/ロバート・ベントン
【公開】:1968年2月17日
【時間】:112分
【出演】:ウォーレン・ベイティ(野沢那智)/フェイ・ダナウェイ(平井道子)/マイケル・J・ポラード(朝倉宏二)/ジーン・ハックマン(大平透)/エステル・パーソンズ(寺島信子)/デンヴァー・パイル(大木民夫)/ジーン・ワイルダー(野田圭一)/エヴァンス・エヴァンス(恵比寿まさ子)/ダブ・テイラー(寄山弘)

【あらすじ】
世界恐慌の時代に出会ったクズの男と女が銀行強盗を繰り返します


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76点


以前「ザ・テキサス・レンジャーズ」を見たのでずっと気になっていたんですよね。だもんでようやく視聴(*'▽')

物語は刑務所を出所してきたばかりの男クライド(ウォーレン・ベイティ)がその辺でナンパした女ボニー(フェイ・ダナウェイ)と意気投合して銀行強盗を繰り返す。道中で出会ったガソリンスタンドの店員C・W・モス(マイケル・J・ポラード)やクライドの兄バック(ジーン・ハックマン)と彼の妻ブランチ(エステル・パーソンズ)と共に強盗団を名乗り悪行を重ねていく。。。

まず最初の印象が

オシャレよね(。-`ω-)

ボニーとクライドのファッションがオシャレでねぇ。今の時代にも通じるエレガントな感じなんですよね。これだけでも当時話題になるのも頷けるというか。


DVDより引用





そして前半はそんなに悪人ではないかな?と思っていた。クライドはムショ帰りとはいえ初めての銀行強盗は失敗してたし、ボニーもハシャいでるだけのように見えて別にそんなに悪人とは思わなかった。でも段々と悪行をかさねていく事に嫌なチンピラ感が出てきてね。特に中盤のジーン・ワイルダー演じるユージンが車を盗まれて追いかけると逆に捕まって絡まれるシーンなんかタチの悪いチンピラそのもの(;´・ω・)その後なんでか仲良くなってユージンの職業が葬儀屋だと知るとボニーがキレて追い出されるとかやっぱりチンピラの思考はよくわかりませんな( ゚Д゚)

そんなチンピラカップルがボニーの母親に会いに行くのですがクライドが母親に言うんです「こんな仕事はもうやめようと思ってる。家族が欲しいんだ」と夢のような事を言うけど母親はそれが幻だとわかっていてボニーに「さよなら」と決別宣言して去っていくんです。ここはまぁ可哀想に思えてしまいましたな。

というかこの映画はあんまり単調じゃないんですよね。銀行強盗から逃げるシーンは妙にコミカルだったり、でもコミカルかと思いきやいきなりバイオレンスな銃撃シーンになったりと結構複雑で最初は困惑しましたよ。でもこのバラエティ豊かな演出だから色んな感情が沸き起こるんだなぁと思いました


DVDより引用





そして最後あの銃撃シーンに至るまでのボニーとクライドは幸せそうなんですよね。それまでED(勃起不全)だったクライドとようやく肉体的に結ばれて幸せ絶頂の中で無残に何十発と銃弾を撃たれ死んでしまうのは切なくなっちゃいましたよ。一気に銃撃が始まりあっけなく終わる無情な感じが余韻が残りますね

後、「テキサスレンジャーズ」でケヴィン・コスナーが演じていたフランク・ヘイマーが出ていましたが結構違いましたね。中盤で脅されて一緒に仲良さそうに写真を撮らされて復讐しちゃうってのは実話かもしれませんがダサいですね(笑)こっちのフランクはちょっと悪役感が強いかな?

この映画を見て思ったのはどんなクズにでも感情移入できちゃうのは映画の怖い所。最低なクズ野郎でもそいつなりの事情を見させられると同情できてしまうというのは映画の魅力であり怖い所だなぁと

しかしなかなか面白い映画でしたよ。「テキサス・レンジャーズ」と比較してみるとそれぞれの事情が見えてきて多角的に見えるのでオススメですぞ


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