素敵なウソの恋まじない/高齢のファンタジーは難しい


【原題】:ROALD DAHL'S ESIO TROT
【監督】:ダーブラ・ウォルシュ
【脚本】:リチャード・カーティス/ポール・メイヒュー=アーチャー
【原作】:ロアルド・ダール『ことっとスタート』
【公開】:2015年
【時間】:88分
【出演】:ジュディ・デンチ/ダスティン・ホフマン/ジェームズ・コーデン/リチャード・コーデリー/ピクシー・デイビス/ポリー・ケンプ/サロ・ガードナー/ジョセフ・ウェスト


【あらすじ】
好きな人が亀を大きくしてほしいと願ったのでそれを叶えるために亀を取り替えます




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66点



自身の老後を考えてみる。恐らく子供や孫に囲まれて幸せな老後になるとはあまり考えられないのでアパートで一人寂しく映画やネット三昧なのが目に見える。考えるだけで悲しくなってくるが今日は老後の恋愛を物語に描いた「素敵なウソの恋まじない」を見た。

主人公のホッピー(ダスティン・ホフマン)は仕事を定年退職し、ベランダで植物の世話を楽しむ毎日。そんなホッピーは一階下に住む未亡人のシルバー(ジュディ・デンチ)に恋をする。しかし恥ずかしがり屋のホッピーはデートに誘えず気後れしてしまう。何かきっかけが欲しいと思っていたらシルバーはカメを飼っていてそのカメが大きくならない事を嘆いている。それを知ってホッピーはカメを沢山飼い、少しづつ大きなカメと取り換えていくのだが…


© endor productions ltd MMXIV




非常にシンプルで毒気のない話なんだがどうしてもリアルな事が気になってしまう。「カメを100匹も飼ったら匂いで気づかれるんじゃないか?」「あんなに植物あったらコバエが凄そう」「皿の上にカメが乗るとかコメディ展開だとしても不快だ」とか素直に世界観を受け入れられなかった。


© endor productions ltd MMXI




この原作は「BFG」や「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダールが手掛けた児童文学らしい。つまりこれはファンタジーなのだ。本の中でなら気にならなかった部分が映像化した事でリアルな嫌な部分が見えてきてしまってるのは非常に残念だ

そもそもカメを取り替えるのが素敵なウソだろうか?いやこれはあくまで日本の配給会社がつけた邦題だけどもその一点からもういい話とは思えない。ダスティン・ホフマンとジュディ・デンチの二人はカワイイんだけどもね。あ、ジェームズ・コーデンもかわいいよ

色々と厳しい映画だった。どこをどう直したらいいかはわかんないけど強いて言うなら実写には不向きだったという事かな


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