A.I. /デイビットは愛されたい


【原題】:A.I. Artificial Intelligence
【監督】:スティーヴン・スピルバーグ
【脚本】:イアン・ワトソン
【原案】:スタンリー・キューブリック
【時間】:146分
【公開】:2001年6月30日
【出演】:ハーレイ・ジョエル・オスメント(常盤祐貴)/ジュード・ロウ(大川透)/フランセス・オコナー(紗ゆり)/サム・ロバーズ(井上和彦)/ジェイク・トーマス(村上想太)/ウィリアム・ハート(仲野裕)/ブレンダン・グリーソン(岩崎ひろし)/エイドリアン・グレニアー



【あらすじ】
少年型のロボット「デイビット」は母親に愛される為に人間になる旅をする





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90点




「レディ・プレイヤー・1」の為のスピルバーグ特集。元々はキューブリックが制作する予定だったものをスピルバーグが後を継ぎ完成させた映画

もう最初から最後までずっと切ない…

デイビット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は本当の産みの親である教授(ウィリアム・ハート)からは実験程度にしか思われてないし、デイビットを引き取る夫婦にも子供の代用品でしかない。でもデイビットはモニカ(フランセス・オコナー)から愛されたくて健気に頑張る姿がもう不憫すぎて…中盤でモニカがデイビットを森に捨てようとするのが辛すぎる。もう中途半端にするならスクラップにしてくれよォ


2001 Warner Bros. & Dreamworks, LLC. 





デイビットとはまた違った相手を奉仕するだけで愛される事はないセックスロボット・ジョー(ジュード・ロウ)も不憫すぎる。彼に至っては何の救済もないまま途中退場して一番不遇かもしれない

最初から最後まで付き合ってくれるテディベア型のロボット・テディ(ジャック・エンジェル)はこの映画の唯一の癒し。テディがいなかったらもっと悲惨に見えていたと思う。

©2001 Warner Bros. & Dreamworks, LLC. 





ハーレイ・ジョエル・オスメントの演技は凄いね。ロボットのように動くけど感情が少しづつ芽生える機微まで表現していて。今じゃデブっておじさん化して個性派俳優街道まっしぐらだけど

最後にデイビットはモニカと最高に幸せな一日を過ごし夢を見て終わるけどそれは結局作られたモノでデイビットは人間になれない。ハッピーエンドとは何か?フィクションとは何か?映画とは何か?そんな事を投げかけられたように重く深く突き刺さった凄い作品でした

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