ボーダーライン/巨悪を討つ為に悪に染まれ


【原題】:Sicario
【監督】:ドゥニ・ヴィルヌーブ
【脚本】:テイラー・シェリダン
【時間】:121分
【出演】:エミリー・ブラント東條加那子/ベニチオ・デル・トロ菅原正志/ジョシュ・ブローリン大川透/ジョン・バーンサル坂詰貴之)/ヴィクター・ガーバー山田浩貴)/ダニエル・カルーヤ矢野智也

【あらすじ】
麻薬カルテルを潰す為にメキシコに来ましたが全容が掴めないし特別捜査官はあんまり説明してくれないしもう自分を見失いそうです


ポイント:全然しゃべらないけどいぶし銀のような渋さを醸し出すベニチオ・デル・トロ。こんな大人になりたい



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86点





麻薬捜査なんかじゃない、戦争だ


まずは冒頭で「ゴゥーンゴゥーン」と恐怖心を煽る様なBGMで空撮から始まり、郊外の一軒家にケイト(エミリー・ブラント)率いるFBIが押し入るのですが、家の中には無数の誘拐被害者達の死体が埋め込まれてるのです。ここだけでもう不穏な嫌な感じ。「ブレイキング・バッド」でもそうですが郊外の閑静な所で起こる犯罪劇はなんであんなにワクワクするのでしょうか?


©2016 Lions Gate Entertainment Inc

その後、ケイトは事件を解決する為に国防総省のマット(ジョシュ・ブローリン)と共にメキシコに渡ります。そこからのケイトは「エヴァンゲリオン:Q」のシンジ君ばりに誰も説明してくれずただただ巻き込まれていきます。マットは一応の説明はしてくれるのですがケイトに役割はなく、ついていくしかない。しかしそこで起こるのは白昼堂々、高速道路でカルテル達との撃ち合い。しかも地元警官の一人がケイトに向けて発砲しようとしてきたり、わけもわからず誰も信用できない状況


©2016 Lions Gate Entertainment Inc


まぁでもしょうがないと思うんです。僕はメキシコ麻薬戦争の知識は「ナルコス」「カルテルランド」「クレイジージャーニー」ぐらいでしか知らないけど、80年代にはパブロ・エスコバルが麻薬産業で世界7位の富豪になったぐらいですから、メキシコに根付いたカルテルは一人じゃどうする事もできないですよ。ケイトは頑張ってるほうだと思います(何様)


©2016 Lions Gate Entertainment Inc

そんな中でただ一人寡黙に自身の目的の為に任務を遂行する謎の男アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)。僕の中のベニさんは古谷一行に似てる人(失礼)ぐらいしか印象がなくそこまで出演作を見た事がないのですが見た目だけじゃなく演技も渋いのですね(超失礼)後半ではもうベニさんの独壇場で「あぁもう何やってもベニさんの勝ち確だろうな(''◇'')ゞ」とある意味安心しながら見てました

しかしそこまでスッキリできる内容じゃなく、モヤモヤが残る映画ですが演出、演技、ストーリーなど一見の価値ありでしかも続編も制作決定してるらしいので見るなら今のうちにオススメです。おわり

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